2011年07月21日
キャンプファイヤー
上野村に移住したての頃、スタッフとして、子供たちのキャンプファイヤの
輪の中に参加したことがあります。普通ならば子供にしか味わえない貴重な体験。
みんな、じっと座って、中央の炎を一心に見つめていました。その炎が、
子供たちの瞳に映って、輝いていました。炎を囲んだ子供たちの連帯感は、
否が応でも盛り上がります。
炎は瞬間瞬間でその形を変えていきます。
暗闇に輝く炎は、善とも真理とも希望とも知恵の象徴とも解釈されることがあるそうです。
闇夜の向こうに一点の光を見つけた時の安堵感も、そんな解釈に関連しているのかも
しれません。また、その一方で、すべてを焼き尽くす浄化作用に「火の神」としての畏怖を
昔の人は感じたということも頷けます。
歴史では、何千万年もの昔、自然火災でくすぶった火を掠め取ったところから、
人類は火を使うようになったと推測されているそうです。
そして、徐々に、火の燃え方を制御して、使い方を発展させていったそうです。
今では、ライターをカチッとすれば、ガスコンロを回せば、簡単に火をつけることが
できます。そこで見られる火は、形の整った、いわば「人工的な形の」火。
もしかしたら、キャンプファイヤーは、昔の人類が見た火をそのままの形で、
見られるチャンスなのかもしれません。そして、心の奥底にある、遠い記憶を
追体験しているのかもしれません。
Posted by 群馬県上野村天空回廊 at 23:33│Comments(0)
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